茶髪から明るい金髪にイメージチェンジしたいと考えたとき、「ブリーチは何回必要？」「髪はどれくらい傷むの？」「そもそも茶髪でも明るくなるの？」といった疑問が出てきます。
ブリーチは髪に負担がかかる施術だからこそ、回数や仕上がり、ダメージ対策まで知っておくことで後悔のない選択ができます。この記事では、茶髪からブリーチして金髪を目指す際に必要な情報をわかりやすく解説します。
茶髪からブリーチでどこまで明るくなる？1回目の実際の仕上がりとは
茶髪の状態からブリーチをすると、1回で明るいオレンジ〜黄茶色くらいまで色が抜けることが一般的です。ただし、髪質やこれまでのカラー履歴によって結果は大きく異なります。
たとえば、元の茶髪が濃いブラウンであれば、1回のブリーチでは赤みやオレンジみが強く残る可能性があり、いわゆる金髪には届かないケースもあります。
また、髪の内部にメラニン色素が多く残っている場合には、色が抜けきらず、暗めのオレンジブラウンのような仕上がりになることもあります。特にアジア人特有の赤褐色系メラニンはブリーチで抜けにくく、金髪にするには追加のブリーチや補色が欠かせません。
さらに、セルフカラーや暗染めをしていた場合は色素がしっかり残っているため、ブリーチしてもムラになったり、なかなか抜けにくい場合があります。過去のヘアカラー履歴が蓄積されているほど、ブリーチ剤が均等に作用しにくくなる傾向があります。
ブリーチ1回では中間トーンまでの明るさが限界と考えたうえで、理想の色味を目指すなら複数回のブリーチや、補色処理、オンカラーの施術を組み合わせる必要があります。髪の健康状態を見ながら、段階的に明るさを調整していくのが成功のカギです。
茶髪からブリーチして金髪にするには何回必要？失敗しない回数とケアの秘訣
理想的な金髪にするには2〜3回のブリーチが必要になるのが一般的です。特に、透明感のある外国人風のブロンドを目指す場合、ブリーチ1回では到底足りません。
また、色素の濃い茶髪や暗めのブラウンをベースにしている場合は、1回のブリーチでは赤みが強く残ってしまい、理想の明度には到達しにくいです。そのため、複数回のブリーチを行いながら、同時に補色やオンカラーを取り入れることが成功への近道となります。
以下のように回数と仕上がりの関係を把握しておくとイメージしやすくなります：
- ブリーチ1回：明るいオレンジ〜黄茶色（赤み残りやすい）
- ブリーチ2回：黄色みのあるライトブロンド（ムラが残る可能性）
- ブリーチ3回以上：白っぽい金髪（ただしダメージ大）
特に3回以上のブリーチを行う場合は、髪の内部構造が大きく損傷しやすくなるため、オラプレックスやケラチントリートメントなどの補修処置を併用することが推奨されます。 また、使用するブリーチ剤の種類や濃度によっても、髪への影響は大きく変わります。
ただし、髪質やカラー履歴によって抜け方は異なるため、担当の美容師とよく相談することが重要です。 無理なブリーチを繰り返すと髪がゴムのように伸びたり、切れ毛の原因にもなります。
適切な間隔（1週間以上空ける）を設けて、サロンケアや自宅でのトリートメントをしっかり行いながら、段階的に明るくしていくのがポイントです。ブリーチの合間にトリートメント期間を設けることで、髪の負担を減らし、最終的な仕上がりの美しさにも大きく関わってきます。
茶髪からブリーチ1回での色味と発色の限界
茶髪からブリーチ1回の場合、完全な金髪にはならず、オレンジ〜イエロー寄りの発色になります。 これは、ブリーチによって黒髪のメラニン色素を分解するプロセスが、1回では完全に行き届かないためです。
特に赤みが強い日本人の髪質では、ブリーチ1回では赤みが残りやすく、ややくすんだ仕上がりになりがちです。赤みが抜けきらないままだと、狙ったカラーがうまく発色せず、オレンジがかった中途半端な色になる可能性も高まります。また、既染部が均一でないと色ムラにもなりやすく、仕上がりに差が出てしまいます。
加えて、ブリーチ剤の塗布技術や放置時間にも発色は左右されます。サロンでは、根元・中間・毛先と時間差で薬剤を塗布するなどしてムラを防ぎますが、セルフブリーチではその調整が難しく、まだらな仕上がりになるリスクが大きくなります。
このため、金髪を希望するなら「ブリーチ後の補色」や「トナー」「オンカラー」などの工程が必須になります。これらの補色工程では、残った黄味や赤みを打ち消すために青紫系の色素を加えたり、グレーやベージュのニュアンスを加えることで、理想に近いブロンドを演出できます。
また、ブリーチ1回で得られる明るさを最大限活かすには、髪質にあわせた処置も大切です。ダメージを抑えながらブリーチを行うオラプレックス入りのブリーチ剤なども活用されており、発色の均一性や透明感の面で仕上がりが格段に変わることがあります。
結果として、茶髪からブリーチ1回では「金髪の手前」までは行けても、本格的なブロンドを叶えるには追加の工程が必要になると理解しておくことが成功の鍵です。
カラー履歴や髪質別に見る茶髪からのブリーチ効果の違い
カラー履歴がある茶髪は、色素が髪内部に残っている場合が多く、ブリーチしても均一に抜けにくい傾向があります。特に暗染めや複数回のセルフカラーを繰り返している髪は、内部に蓄積された染料が層のように重なっており、ブリーチ剤の力が均等に届きにくくなります。その結果、抜けやすい部分と抜けにくい部分の差が生じ、ムラのある仕上がりになりやすいのです。
また、細く柔らかい髪質の人はブリーチの抜けが早い反面、ダメージも受けやすいため注意が必要です。キューティクルが薄いために、ブリーチの影響を強く受けてしまい、髪のごわつきや切れ毛に繋がる可能性も高まります。一方で、太く硬い髪質の人はメラニン色素の密度が高いため、ブリーチしても赤みや黄みが強く残りやすく、2〜3回以上の施術が必要になるケースが多く見られます。
加えて、癖毛やうねりのある髪質は光の反射が均一でないため、ブリーチ後の色ムラが目立ちやすくなります。このような髪質の人には、あらかじめ全体を整えるトリートメントやストレート処理を施してからブリーチに臨むことで、色の出方がより美しくなります。
このため、髪質や過去の施術履歴に応じて「抜け方」を見極めたうえで回数と方法を変えることが大切です。美容師と事前にしっかりカウンセリングを行い、自分の髪の特徴を理解したうえで、無理のないプランでブリーチを進めていくことが理想の色味に近づく第一歩になります。
ブリーチ後の色ムラや黄味・赤味の補正方法（紫シャンプー／トナー）
ブリーチ後の髪は黄味や赤味が出やすく、放置していると汚く見えがちです。黄ばみや赤みが残ったままだと、せっかく明るくした髪がくすんで見えたり、不衛生な印象を与えてしまうこともあります。
こうした色味の補正には、以下の方法が効果的です：
- 紫シャンプー：黄ばみを抑える定番ケア。紫色素が黄色を中和し、ブリーチ後の髪に透明感を与えます。毎日ではなく週2〜3回の使用が理想的。
- アッシュ系トナー：青み・グレーを足して中和。特に赤みが強く出た場合はグレージュ系トナーが効果的で、より柔らかな印象の金髪に整えてくれます。
- オンカラー：透明感や発色を補うサロンカラー。ベージュ系やペールカラーを加えることで、希望する色味に近づけることが可能です。
これらの方法は単独で行うよりも、複数を併用することで効果が高まります。たとえば、紫シャンプーで日々黄ばみを予防しながら、月に1回のトナー施術を受けることで色持ちと美しさを維持できます。
さらに、ブリーチ後の色味補正は単に見た目だけでなく、次回のカラーリングの仕上がりにも関係します。色ムラが残った状態で新たに色を入れると発色に差が出てしまうため、日頃から補色ケアを意識することが、常に綺麗な髪色を保つコツです。
これらを組み合わせることで、美しい金髪や外国人風カラーに近づけることが可能になります。カラーの完成度を高め、理想のヘアスタイルを長く楽しむために、補色ケアは欠かせない工程です。
茶髪からブリーチ後の髪ダメージ対策と正しいヘアケア術
ブリーチ後の髪はキューティクルが開きっぱなしの状態になり、非常にデリケートです。水分や栄養分が抜けやすくなり、摩擦や紫外線などの外的ダメージにも非常に弱くなっています。そのため、日々のヘアケアがその後の髪の美しさを大きく左右します。
以下のような対策が必要不可欠です：
- アミノ酸系シャンプーでやさしく洗う：洗浄力がマイルドなアミノ酸系は、髪と頭皮に刺激を与えず、ブリーチ後の髪に必要な潤いを保ちます。過度な洗浄力を避けることでダメージを最小限に。
- 洗い流さないトリートメントで日常的に保湿：日中の乾燥や摩擦から髪を守るには、洗い流さないタイプのトリートメントが効果的です。ミルクタイプとオイルタイプを併用すると保湿と補修のバランスが取れます。
- ドライヤー前にオイルやミルクで保護：熱からのダメージを軽減するためには、髪に保護膜をつくることが大切です。ヒートプロテクト機能のあるオイルを使用すれば、より安心です。
- 週1〜2回の集中ヘアマスク：通常のトリートメントに加えて、濃密なヘアマスクを取り入れることで、内側からの補修効果が期待できます。栄養補給と水分保持を同時に行うことができます。
また、熱ダメージも大敵なので、アイロンやコテの温度は低めを心がけましょう。 できるだけ毎日の使用を控え、使用時には140〜160℃以下を目安にするのがおすすめです。高温のスタイリングは髪の内部構造を壊す原因になります。
長期的には、美容室での酸熱トリートメントやオラプレックスなどのケミカル補修系も有効です。これらの施術は髪内部の結合を強化し、ブリーチによって弱った構造を補いながら、ハリやコシを与えてくれます。継続的なケアによって、美しい金髪を長く楽しむことが可能になります。
茶髪からブリーチで金髪にするには？必要な回数とケア方法をわかりやすく解説まとめ
茶髪からブリーチして金髪を目指す場合は、ブリーチの回数と髪質・履歴・目指すカラーのバランスをよく考えて施術を進めることが重要です。たとえば、単純に明るさを出したい場合と、透明感のあるアッシュ系やホワイトブロンドを目指す場合では必要な工程も変わってきます。また、髪のダメージレベルによってもブリーチの限界や注意点は異なり、過去にカラーやパーマを繰り返している髪は特に慎重な判断が必要になります。希望の仕上がりに近づけるためには、美容師との十分なカウンセリングと、施術後の丁寧なケアが不可欠です。目先の色味だけでなく、髪の健康と継続的な美しさを見据えた選択を心がけましょう。
総評
- 茶髪からブリーチ1回では明るめのオレンジ〜黄茶色が限界
- 金髪に近づけるには2〜3回のブリーチと補色が必要
- 髪質や履歴によって発色は異なり、事前カウンセリングが重要
- 紫シャンプーやトナーで補色ケアを忘れずに
- ダメージ対策と正しいケアが美髪を保つ鍵
